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ピアニストの腱鞘炎 その3〈ハンバーガー!〉


実はインディアナ大学留学中、whopperという大きなハンバーガーが好きで(本当に大きい)、よくバーガーキングに通っていました。 その日も友人とランチを食べに行ったのですが、口を開けた瞬間、すごい音と痛みで顎が動かなくなってしまいました。(音は多分自分にしか聞こえないのでしょうが…) 本当に恥ずかしい出来事でした~。翌日も口が開かないので、口腔外科に行きましたが炎症止めと痛み止めのお薬を処方いただいただけで、結局1週間くらいはティースプーンを使って食物を流し込むような生活を送っていました。 顎は少しずつ開くようになっていったのですが、顎の開き方がちょっと変な感じです。これは今でも治らず、結局敷居からはずれた障子を開けているような感じ。一生このままのようです(泣)

友人に紹介してもらい、音楽家を良くご存知の歯医者さんを訪ねました。

本当に大きくずれていましたよ!先生もビックリされていましたが、奥歯でちょっと紙を挟んだだけで身体に大きな変化が(その場で!)出たのに私もビックリ! 「この顎の不具合が腕の問題の原因になっているかは特定は出来ないが、改善する可能性がある」ということで翌週から毎週、3年程治療をしていただきました。(今も定期的に診て戴いています。素晴らしい先生です) 私は素人ですので、ここでどんな治療だったのかお話出来ませんが、ともかく歯の噛み合わせがこんなにも身体に影響を及ぼすものだと、様々な体験をいたしました。手の痛みの度合いもですが、頭痛から顔の表情などとても変化するのです。これには本当に驚きました。

結局あれほど痛かった両手両腕は自然に治り、今では普通に動きます。 あー手術しなくて良かった!

それにしても、この事を通じてとても沢山のことを学んだ気がします。 身体にはネットワークがあり、原因は1つではないということ。 ピアノでもそうですよね。音を出す時に、つい指先の使い方ばかり注意を払ってしまいますが、実は腕も肩甲骨も腰も足も全てが使われています。指が動かないといって指先だけの練習を多く行うより、指先を効率良く動かすために、身体をどう使うと良いのか考えたほうが良いですね~。 そんなことを、10年程前、治療を受けながら考えておりました。

もちろん、正しいハンバーガーの食べ方も学びましたよ~(笑)


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