習慣を見直すには
17年間を共に過ごしたガラちゃんが亡くなって、早10日経ちました。 メソメソの私を励ましてくれた皆さん、本当にありがとうございます。 少しずつですが、彼女のいない空間を受け入れられるようになってきました。 それにしても、17年間で身についてしまった習慣は、なかなかなおりません。 少しドアを開けておく習慣(ペットを室内で飼う方はみなさん同じでは?)、首輪の鈴の音を聞こうとする習慣、曲がるときにちょっと足元を見てしまう習慣…まだまだ忘れられそうにありません。
習慣といえば、ピアノを弾く時の「癖」は、多くのピアノ指導者が悩む問題ですね。 指先や手の広げ方、ちょっとしたことでも長年やることで「習慣」になり、それが上手に弾くことを妨げる「癖」になっていくのが困るわけです。
でも、癖としてやっかいなのは、何も体の使い方だけではありません。 最近良く話題にするのが、練習の癖と耳の癖!
ピアノの学習は、「自分で練習する」ことが基本スタイル。 毎日の練習方法に、パターンを作ってしまうのは容易に想像できますよ~。 最初に1回弾く⇒弾けないところを片手で弾く という流れで練習する習慣の人 かなり多いのでは。 それを否定はいたしませんが、パターンが出来てしまうと、そのパターンをこなすことで満足感を得てしまうように思うのです。 耳の使い方も同じですね。いつも同じものを聴こうとすると、他のパートが聴けていないことに気づかないかもしれません。
今日は、マリナーズのイチロー選手が、9年連続200安打という偉業を成し遂げましたね。 彼は、いつも同じ食事をして、同じ行動をすることが有名なようです。ではパターンをこなすことは悪いことではないのでは…? とも思われますが、 今日の特集番組で「今が最高の状態であることを認識し続けることが大切だ」と話していました。 ベストコンディションを作る方法を知っていて、そして日々自分自身をチェックできるということでしょうか。 同じことを繰り返すのは、現状をキープする為ではないのですね。その証拠に彼の打撃フォームは毎年大きく変化しているようですよ。 うーん、なかなか真似はできませんが、毎日「今までで今日が一番!」と自分の演奏に満足できる練習を目標に、日々進化したいものです。