ピアノ教本虎の巻
明けましておめでとうございます。 早いもので2011年が始まってから、既に20日も経ってしまいましたね。
この年越しはちょっと体調を崩してしまい散々でしたが、 体を休める良い機会となりました。 今年も皆様にとって良い一年となりますように。
さて、暮に楽譜を整理しておりましたら 昔知り合いから戴いた「赤い文字の入った楽譜」が数冊見つかりました。 「ここはのびのびと歌う」とか、「左手は弱く、歯切れよく弾く」などと赤い文字で記載のある 「指導用ピアノ教本」のようなもの。
確かにそのように弾ければきれいにまとまるでしょうが、 そういった「型」にはめてしまうのには、ちょっぴり抵抗がありますね~。
たとえばスタッカートひとつ取っても、 「音を短く切る」といってしまうとそれだけになってしまいますが、 その音にスタッカートが付いている意味は、他にも沢山解釈がある可能性がありますね。
例えば 「ちょっと目立たせてみる」 「弾ませる」 とか…。 短調の曲でしたら、もっと違ったニュアンスを求められているかも知れません。
でもやはり気にしたいのは 「ちょっと目立たせてみる」という解釈にいたる「どうして目立たせたほうが良いのかしら?」とか「どのように目立たせると良いかしら?」などと、演奏者本人が楽譜から解釈する術ですね~。 この積み重ねで、だんだんと自分で解釈して演奏できるようになるのだと思っています。
小さい子供たちだけでなく、大人でも指導者でも 楽譜を読む術をどんどん磨いて、より個性的な演奏を出来るようにしたいものです。
そういった意味でも、読譜はとっても面白いですし 深いものですよ。
それを実感するのが「コンサート形式オーディション」です。 今週末(23日日曜日)に南大沢文化会館主ホールにて開催します。
とてもスケールの大きい曲目が続きます。 どう解釈するのか、皆さんの演奏がとても楽しみです。
是非多くの方にお聴きいただきたいと思います。 どうぞお越しくださいね。